自分自身のキャラ

中学校の時、スポーツ大会や、歌の発表会の時にいつも適当にやる友達がいた。当時はちょっと不良っぽく、物事を斜に構えてみていて、それでいてなんでもうまくこなせる男子というのがもてたので彼は大いにもてた。能力は高かったので、全力を出さないのにみんなよりも上手にできて、さらっとなんでもこなせるのが格好良かった。

卒業して、十数年して会った時には少し様子が変わっていた。本人は変わっていないのだけれど、周囲の反応が変わっていたのだと思う。あんまり人の興味を惹きつけられなくなっていた。周囲がいろいろと変化をしている中で、彼の話はなんとなく昔のままだったからかもしれない。昔はあまり目につかなかったけれど、必要以上に大人を気取っていてそれが逆に子供っぽく見えたからかもしれない。

高校デビュー、大学デビューという言葉がある。高校や大学からキャラを変えて、多くの場合は垢抜けようとする意味だと認識している。一方で、熱いやつデビューのようなものもあると思っていて、ふざけて適当でクールだった人間がある日を境になんでも夢中に取り組むということがあると思う。

私は人間の人格はかなりの部分が思い込みだと思っているから、変えようと思えばいつでも変えられると考えている。もちろんコアの性格は変えにくいが、振る舞いはかなりの部分が変えられる。ただ、なぜだか人間は急にキャラクターを変えることに対してネガティブな反応を示すことが多く、周囲の反応に敏感な人はこの抵抗を超えられない。

人生の前半のある時期に、おそらく大した意味もなく、作ったキャラクターをずっと引きずりつづけて、いつしか自分でも変えられなくなってしまっている人は意外と多いのではないか。演じている時間が長すぎると(そもそも演じていない自分なんていないのかもしれないが)、もう今更素直な自分を見せるのが恥ずかしくなり、どうやって自分を変えたらいいのかわからなくなる。

若いときのキャラなんていうのは学校などの狭い周囲の環境の関係で生まれた一時的なものにしか過ぎず、大人になればいくらでも新しい自分を作れる。あとは引きずっている過去の自分を乗り越える勇気だけだけれど、案外とこれがない人は多い。変わるのは早い方がいい。人生の後半になればなるほど本当に変われなくなる。

 

 

小森 清敬

 

 


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